LBMAって何?どんなことをしてるの?
LBMAとはロンドン貴金属市場協会(ロンドンブリオンマーケーットアソシエーション=London Bullion Market Association )の頭文字をとったものの略称です。
世界の現物地金取引の中心であるロンドン(イングランド)の専門市場で売買されている専門業者の団体のことで、金地金と銀地金の規格について厳しく規定・監督しています。
もともとはロンドン金市場(LGM)とロンドン銀市場(LBB)と別れて存在していて、これらは現物市場として世界的な評価は高かったものの、閉鎖的との批判が多くありました。
その結果、イギリスの金融ビッグバンを機会に1987年に新たに設立されたのがロンドン貴金属市場協会=LBMAなのです。
ロンドン貴金属市場協会は、全ての会員が準拠しなければならないGlobal Precious Metals Codeを設けています。
この会員基準は厳密に管理されていて、申請した企業は既存の会員企業3社によって保証されていなければならず、またその企業と少なくとも12ヶ月以上の取引が行なわれていなければなりません。
そしてこの保証企業は申請企業が会員認可のための委員会へ通される前に、その申請企業を「顧客熟知規則」にそって十分に確認しなければなりません。
このようにかなり細かく厳しい規定を設けることでLBMAの会員水準を高く保持することができ、また世界的な信頼度を得ることができるというわけです。
LBMAに認定された地金は価値が高いってホント?
LBMAは世界各国にある精錬会社や造幣局に対し厳しい審査を行っています。
その結果、チェックをクリアした企業のみが「公認溶解業者」としてリスト(The LBMA Good Delivery List)登録され、実質的な世界標準となる高い品質を持った企業として認められます。
そしてこのリストに登録された溶解業者が精錬するインゴットがGDB(グッド・デリバリー・バー)になるのです。
GDB(グッド・デリバリー・バー)ってなに?
グッド・デリバリー・バーかどうかは地金を売るときも買うときも非常に重要です。
GDBでなければ品質の信用力が低いとみなされ、買取価格が大幅に安くなってしまう他、最悪買取不可と言われる可能性もあります。
逆にGDBであれば無印のインゴットよりも高い買取価格がつくので、金やプラチナとしての価値が高くなるのです。
また地金を売却する際には節税のために小分け精錬加工をしてから買い取ってもらうのが一般的ですが、このときにLBMAのリストに登録されていない業者に依頼してしまうと、例え依頼前の地金がGDBだったとしても精錬後に無印になってしまう恐れがあります。
こうなってしまうと取り返しがつかないので、小分けの精錬を依頼する場合は必ずLBMAに登録された業者に依頼するように注意しましょう。
LBMA登録済みのおすすめ業者「リファウンデーション」について